今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 題名:十二夜 劇場:日生劇場 日時:2015年3月21日12:00- 料金:割引7500円 座席:1階L列7番 出演: ヴァイオラ/セバスチャン:音月桂 オーシーノ:小西遼生 オリヴィア:中嶋朋子 マルヴォーリオ:橋本さとし フェイビアン:青山達三 サー・アンドルー:石川禅 サー・トービー:壤晴彦 フェステ:成河 マライア:西牟田恵 船長:宮川浩 アントーニオ:山口馬木也 解説: 双子の兄妹セバスチャンとヴァイオラ(音月桂・二役)の乗る船が、 見知らぬ土地イリリアの沖で遭難した。岸にたどり着いたものの、兄 は溺れたと信じて絶望するヴァイオラは、護身のために兄の服に身を 包んでシザーリオと名乗り、オーシーノ公爵(小西遼生)に仕えるこ とにする。 そのオーシーノが恋をしているのは、父と兄の喪に服している伯爵家 の若きオリヴィア(中嶋朋子)。彼を拒み続けるオリヴィアに想いを 伝えてもらおうと、 オーシーノはシザーリオを使いにやる。オーシー ノに恋心を抱くヴァイオラは切ない気持ちを抱えオリヴィアの元へ向 かうが―。 オリヴィアはシザーリオを本当の男性だと信じて恋に落ちてしまう。 一方で、ヴァイオラの双子の兄セバスチャンが現れる。 奇跡的に助かった彼は妹と同様にイリリアの街に着き、そこで偶然に もオリヴィアと出会い……。 そしてオリヴィアに密かに恋する執事マルヴォーリオ(橋本さとし) に仕掛けられた悪戯が、物語をさらなる狂騒へと駆り立ててゆく。 ヴァイオラとセバスチャンの演じわけがすばらしい。 ヴィオラとセバスチャンの切り替わりも見事、だまされました。 脇役もみんな芸達者、オーシノーは大変なイケメン役、道化もとても 雰囲気が出てます。アントーニオはとても献身的。 オリヴィア役の中嶋朋子がまるで大竹しのぶにみえました。 なんだか雰囲気がそっくり! かなりよくできたプロダクションでした。この面子ならまた見たいかも。 PR 題名:鼬 劇場:世田谷パブリックシアター 日時:2014年12月14日14:00-16:20(途中休憩あり) 料金:S席8500円 座席:1階K列20番 作 : 真船 豊 演出 : 長塚圭史 美術 : 島 次郎 照明 : 佐藤 啓 衣装 : 宮本宣子 音響 : 加藤 温 ヘアメイク : 宮内 宏明 舞台監督 : 大垣敏朗 プロデューサー : 北村明子 提携 : 公益財団法人せたがや文化財団 : 世田谷パブリックシアター 後援 : 世田谷区 企画・製作 : シス・カンパニー 解説: 昭和初期の東北の寒村を舞台に、土地の言葉で生き生きと力強く描かれた『鼬いたち』は、日本の 近代戯曲の中でも、屈指の名作と謳われた戯曲です。ここに登場するのは、ある旧家をめぐって繰 り広げられる骨肉の争いの中でうごめく人間たち。 出てくる人間たちはすべて、腹の底に何らか のドス黒い思惑を抱き、業と欲にかられた姿を隠そうともせず、それを描く作者の筆致は、徹底的 にリアルで赤裸々です。 あらすじだけを聞けば、「人々の欲と思惑が交錯する陰惨な話」に響くかもしれませんが、彼ら の言動が、そんな欲や思惑にまみれたものであったとしても、すべてに一本筋道が通っていて力強 く、その目的は実に明快でアッパレなほど!その中でも、鈴木京香演じる「おとり」は、劇中で明 かされる過去の悪事の数々も「超規格外」で、この登場人物の中でも、一番強欲な思惑を胸に故郷 に戻ってきます。しかし、本人の語り口は極めて率直で、たとえそれが悪行であったとしても自ら の力で人生を切り開いてきた自信と力強さにあふれ、常に自分が希求する人生の方向へグイグイと 船首を向けて漕ぎ出していく彼女の実行力には、思わず"喝采"を送りたくなる説得力があります。 そんな彼女を突き動かしているのは、故郷への愛情からなのか、もしくは、<泥棒鼬!>と蔑まれ た程度ではビクともしない図太い女の本性なのか・・・。この物語には、その真意を探るスリリン グな要素もあり、これが80年前に描かれた戯曲だということを忘れさせるようなスピード感にも 驚かされてしまいます。 その「おとり」に憎しみをぶつける彼女の義姉「おかじ」を演じるのは、演劇界の至宝・白石加 代子です。 白石と言えば、先日、22年に渡りライフワークとして手がけてきた「百物語」シリーズが、遂に大 フィナーレを迎えたばかり。その圧倒的な集中力と屈指の表現力が、義妹への煮えたぎる憎悪と、 母親としての苦悩をどのように描いていくのか必見の舞台です。また、映像でも大人気の高橋克実、 江口のりこ、山本龍二、峯村リエ、佐藤直子、塚本幸男、そして、赤堀雅秋 という演劇ファンを 唸らせる面々が演じる登場人物たちも、一筋縄ではいかない泥臭い人物ばかり。この物語を骨太で リアリティに溢れたものにしている存在です。この実力派キャスト陣がタッグを組み、全編東北の 言葉(設定は、福島のある地域の方言)で綴られた戯曲がもつ独特の世界観をどのように創り上げ ていくのか、期待感も大きく膨らみます。 ストーリー(オフィシャルWeb) 昭和の初め。東北の街道筋の旧家「だるま屋」の当主である萬三郎(高橋克実)は、明治このかた 落ちぶれた 家の借金に苦しんだあげく、老母おかじ(白石加代子)を残し、南洋へ出稼ぎに出て、 もう三年も戻ってこない。 そんな中、すでに抵当に入った家屋敷の処分が始まり、同じ村の債権者である村人たちが集まって きて、 互いの欲をむき出しにして、だるま屋の古畳までも争って剥ぎ取るありさまである。おかじ もいよいよ、家を追われ、馬小屋へ寝るはめに陷るところへ、おとり(鈴木京香)という、この家 の先代の娘であり、おかじには義理の妹にあたる女が、虚飾に満ちた風情で現れた。若い頃のおと りは、村の人々に不義理を重ねたあげく出奔したのだが、悪智惠と度胸を資本に各地をわたりある き、今では羽振り良く暮らしをしているらしい。おとりを蔑んでいた村の人々も、 その出世 を知って態度を変えはじめるが、十年前に相続争いで騒ぎを引き起こしたことを深い恨みとする義 姉のおかじは、義妹を「泥棒鼬」と罵り、今度はどんなたくらみで戻ってきたのか、と怒り狂うの だが、当のおとりは、「生まれ故郷ほど せいせいすっとこは ねえなあ」と全く悪びれた気配は ない。 おかじの怒りを冷笑しながら、おとりは、じつの甥であり、この家の当主である萬三郎が、まもな く南洋から帰国すると話し出した。 母親である自分も知らぬことを、なぜ、おとりが知っているのか・・・・。 果たして、おとりの狙いは何のか?! --- 客の年齢はかなり高そう。 凄い力量のキャストばかり、場面場面はとても絵になっているんだけど、悪者か馬鹿 しか登場してこないのが見ていてちょっとつらい。凄く長く感じた割には2時間20分。。 田舎のどろどろしたところを見せ付けられた気分。 鼬で鶏をとられたからこのタイトル?鈴木京香いろっぽい。 筋はどうでもよくて役者のうまさを見る芝居なのかも。 題名: MCR「あの部屋が燃えろ」 劇場:下北沢小劇場B1 日時:2014年10月31日19:30-21:10 料金:事前予約3000円 座席:最後列まんなか 劇団:MCR 作・演出:櫻井智也 舞台監督: 金安凌平 舞台美術: 袴田長武 照明: 久保田つばさ 音響: 葵能人(ノアノオモチャバコ) 宣伝美術:これでよしを 制作:塩田友克・MCR 出演:澤唯(サマカト)、小野ゆたか(パラドックス定数)、後藤飛鳥(五反田団) 堀靖明、本井博之、ザンヨウコ、津留崎夏子(ブルドッキングヘッドロック) 櫻井智也、おがわじゅんや、北島広貴、伊達香苗 ストーリー: 東京都杉並区、商店街を抜けた先、 一階、風呂無し、外に共同シャワーあり。 隣には友だちが住んでいて、 うちの冷蔵庫に入ってるものを僕が留守の間に自分の部屋に持ち帰る。 僕はそういうアパートに住んでいる。 鍵は付いているんだけど、なんでかみんな、 素手でうまいこと鍵を開ける術を知っている。 知っているから、帰ってくると、 知らない人が横になってテレビを見ていたりする。 僕はそういう部屋に住んでいる。 もしもあの頃に戻れるならば、 あの時間をアパートごと、燃やしてやりたいと思う。 つまりどういうことかというと、 世の中の基準が部屋にまで届かない閉鎖的な世界観を、 溢れる罵詈雑言と小気味よいリズムの会話群で 空間をいびつにも広げようと努力する人たちの、 結局は畳を指でガリガリするだけだったりする、そんなおはなしです。 ---------------------- 舞台はアパートの一室。 畳とベッド、それにこたつ、小さなキッチンと冷蔵庫、後ろには扉。なんだか私が 学生時代のころのアパートを彷彿とさせます。舞台の正面と上手に客席。 最後列でも6列目です。 出演者のテンションはずっと高く、ずっと走り続ける感じ。 若いっていいわねえ、昭和のノスタルジーというところでしょうか。最初のキレる シーンがすごい、笑えるシーンもいくつも。でもなんだか落ちがない落語を聞いている気分。 デジャブの設定が惜しい。もっと色々使えるだろうに、うまく活用できてない感あり。 それから彼らの世代では、ガンよりひどいことがあるのがわからんだろうなあ。 ストーリーとしては登場人物全員が主人公に心酔しているのですが、主人公がそんなに すごいやつだということが客席に伝わってこないのが残念。やくざのおっちゃんみたいな サイドストーリーおとした方がすっきりと面白くなると思うのですが。。漫画家は 何のためにいたのでしょう?色々謎はつきません。 題名:コラボレーション ―R・シュトラウスとS・ツヴァイク― 劇場:紀伊國屋サザンシアター 日時:2014年10月19日13:30-15:00(途中休憩あり) 料金:招待(6300円) 座席:17列18番 劇団:劇団民藝 作:ロナルド・ハーウッド 訳:丹野郁弓 演出:渾大防一枝 出演:西川明 戸谷友 吉岡扶敏 藤田麻衣子 塩田泰久 内田潤一郎 ストーリー: 1930年代ドイツ。大作曲家シュトラウスは、オペラ『ばらの騎士』などを共作してきた長年 の友ホーフマンスタールを喪い、新しいオペラの台本作家を探していた。ようやく出会えた 若き人気作家ツヴァイクとは、17歳の年齢差を越えてお互いを認め合うようになる。新たな 共同制作を通して創作意欲を刺激し合うふたり。数々の困難を乗り越えてついに念願の新作 オペラ『無口な女』は完成、ドレスデンでの初演も決まるが、ユダヤ系であるツヴァイクに はナチスから厳しい追及の手が伸びるのだった・・・・・・ 舞台は少々客席へ傾斜をつけた舞台。 やはり年配の客が多い感じでしたね。 コラボレーションとはオペラの創作、前半は二人でオペラを作る際の苦労が描かれ、 前半は一転してユダヤ人迫害の物語が語られていました。 たいへん重厚な考えさせられる舞台でした。 題名:ヨーロッパ企画第33回公演『ビルのゲーツ』 劇場:KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ 日時:2014年10月4日13:00-15:10 料金:4500円 座席:G10 劇場中央 劇団:ヨーロッパ企画 作・演出:上田誠 出演:石田剛太 酒井善史 角田貴志 諏訪雅 土佐和成 中川晴樹 永野宗典 西村直子 本多力 /岡嶋秀昭 加藤啓 金丸慎太郎 吉川莉早 概要: カードをかざすなり差し込んだりしてゲートが開く瞬間、というのが好きなんです。Suicaカードを改札機にあてがう瞬間はつい颯爽としてしまいますし、ホテルでカードキーをもらって、それをドアの外で黒い読み取り部分にかざすときもエリートみたいな気分になります。横に差し込むタイプや縦にスッと通すタイプもありますね。ETCで料金所を通れたときや、家電量販店でけっこう買い物をしたので地下駐車場のゲートを開けてもらえたときなんかも「よしよし」という顔をしています。自分は運転できないにもかかわらず、です。そんな僕が羨ましいのは、たとえばタワービルっぽい会社に吸い込まれていく人たちが首からぶら下げているIDカードです。あれで何かしらのゲートをあけてビルの中に入っていっているのだとしたらもう。僕の実家は町工場で、戸は常に開けっ放しでカギという観念が薄かった、というのが影響しているのかもしれません。カギっ子に憧れたものなあ。「ビルのゲーツ」というさっきつけたみたいなタイトルにはそんな深い企図が込められていると思ってください。ゾロゾロした群像会話劇になる予定です。(上田誠) ヨーロッパ企画を見るのは初めて。 ある会社のCEOに会うために1階からずっと階段を上り続けるという物語。 これで2時間楽しませてしまうのだからすごい! 1階から2階へあがっても舞台上は同じ構造。舞台上にある階数表示が変わるだけ。 階をあがるためにはゲートを開かねばなりません。 ぐるぐる回るだけで20階まで、、無限ループの悪夢かと思いましたが、そんな簡単なものではなかった。道具を使ったパズルがあったり、他社さんが追い越していったり、仲間になったり。 体力テストがあったり、計算問題があったり、でてきて食べたホットドックの重さあてがあったり。階を上がるごとに、問題の難易度が上がってきて、競合他社と力を合わせて問題を解決 するとか妙な連帯感とハイな雰囲気。もう何の目的だったのか半ば忘れかけ、、 猛獣はいるわ、危険な場所はあるわ、途中で目的と手段を取り違えてあがることが目標になる。。ぐるぐるまわるなかでいくつものドラマが展開され、写真による途中経過みたいなもので ガンガン進む。。しかしちょっと途中で疲れた。 最後はR、想像されたのですが、もっと違う結末を期待してました。199の上がRでしたよ。 ヨーロッパ企画はまた見てみたい。 |
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