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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:ケムリ研究室no.5『サボテンの微笑み』
劇場:シアタートラム
日時:2026年4月4日13:00-16:10(途中休憩あり)
料金:週末料金12000円
分類:演劇
座席:C列6番(2列目左サイドブロック)
劇団:
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
美術:秋山光洋 照明:関口裕二 音響:尾林真理 音楽:鈴木光介 衣装:伊藤佐智子 ヘアメイク:谷口ユリエ
演出助手:相田剛志 舞台監督:福澤諭志 松下清永
宣伝美術:雨 千砂子 宣伝撮影:福山楡青 宣伝衣装:伊藤佐智子 宣伝ヘアメイク:谷口ユリエ
宣伝小道具:高津装飾美術 東宝映像美術 東宝舞台 印刷:大熊整美堂
出演:
空子: 緒川たまき
日乃出: 瀬戸康史
マユミ: 瀬戸さおり
野見: 清水伸
学: 赤堀雅秋
鳥羽: 萩原聖人
学と空子の父: 鈴木慶一
解説:
ケムリ研究室はケラリーノ・サンドロヴィッチと緒川たまきの演劇ユニットです。これまで4回の公演を行いました。ひとつ目は大金持ちの娘が乞食のフリをして生活するコメディ。ふたつ目は安部公房原作の舞台化で、砂の谷に棲む女とそこを訪れた男の不条理劇。みっつ目は完全管理された世界での、記憶を巡るディストピア冒険譚。よっつ目はひとつ目の再演。振り返ってみれば、壮大な夢を追う物語ばかりを紡いでまいりました。さて、いつつ目の今作は、これまでのように波瀾万丈なお話ではなく、つつましい、生活者たちの小さな夢を、そっと掬いとるような物語を紡ぎたいと思っています。人々の心の中で大きくなったり萎んだりする、喜びやら、哀しみやら、名づけ得ぬ複雑な感情やらを、大正、昭和初期の可愛げのある日本語にのせてお届けします。どうぞご期待ください。
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世間と没交渉な金持ち兄妹宅でのワンシチュエーションストーリー。兄も妹も引きこもり。
兄妹の少ない友人たちが訪れてきて、力強かったり我儘だったりする友人たちと、兄妹の
引込み思案な恋心のやりとり。言いたいことが言えず、いいように使われたり、告白して
負けたり、と散々な結果なのだけど、それなりにおさまっているのは作者と役者の技量な
のでしょう。そして3時間10分という上演時間があまり長く感じられません。

セットは高い天井、高い柱、天井には明かり取りの窓、真ん中に木のテーブルと椅子。左
に座り机、古いタイプライター、手回しラッパ型蓄音機。右には鏡台、箪笥、衣紋掛け。
奥は広いガラス窓、その奥に温室。真ん中のテーブルと椅子は回り舞台の上に乗っていて、
回り舞台と外側に人が立って会話をしている状態で舞台がまわると、会話によって人の心
が近づいたり遠ざかったりが可視化されているようで面白い。心理的距離が物理的距離に
変換されているみたい。

物語は大晦日、新年の10分前から突然父の幽霊がでてきて、ゴミ捨て場に捨ててしまった
昔のアルバムや人形をからひろってくるところから。この幽霊いろんな人に見え、何度も
ゴミ捨て場から拾ってくるという動き。そしてちょっと喋る。生前は色々メンドクサイ人
だったらしい。色々あって父の言う通りにはしない!
次は兄不在の際に、花屋が押し買いで妹を詰めるところ。見てて見事なくらいの押し買い
&妹の弱さで、最初からしっかりムカムカ。兄は植物の研究をしていて、時々花屋に球根
等を卸しているいるらしい。友人夫婦は離婚の報告をしに訪れるけれど、元夫の方が曰く
ありで報告を止めようと言い出す。この夫婦、元夫がお手伝いと手を取って半年前に遁走、
そして元夫から離婚を強要したのです。でもお手伝いとうまくいかなくて、夫の方から
「全てを水に流してよりを戻そう」と圧をかける、それに抗う元妻。そして元妻に恋慕す
る兄。でも兄は、元夫からの圧に負けて元妻との仲を取り持とうとしてしまう。。
元夫は人の話を聞かない&聞いたとしても自分に都合が良いように曲解する名人。元夫の
語りを聞くだけで、花屋以上にムカムカ。。
後半は成功した作家で、兄妹の小さい頃からの友達がしばしば訪れてきてくれるようにな
ります。そして妹に興味を持って新聞連載に書きたいと。。実はずっと作家に慕情を抱い
ている妹はとても喜びますが、でも思慕の念は伝えられない。ひきこもりの兄妹にくる小
さな幸せ、でも長続きはしない。作家が出てきた段階で、作家と元妻ができてしまうかな?
と思っていたら、案の定兄妹ふたりして見事にフラれ。。
ここで終わればなんかしんみりした良い話だったのだけれど、エンディングでは元夫婦が
なぜかよりを戻し(理由は不明)、作家は口うるさい担当編集と結婚、押し買いに失敗し
た花屋は鉢植えをガンガン壊して遁走。なんかもう踏んだり蹴ったりでエンド。
我儘者は栄え引きこもりはその養分になる、というどんよりな結末。
ムカムカしながら帰宅しましたが、話聞かない系が私の天敵なのだということがわかりま
したよ。

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