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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
題名:華氏マイナス320° 劇場:東京芸術劇場プレイハウス 日時:2026年4月26日14:00-16:20 / 2026年5月9日 19:00-21:20 料金:S席13000円 分類:演劇 座席:1階F列8番(前方左サイドブロック通路側)/ 1階F列5番(前方左サイドブロックなかほど) 劇団:野田地図 作・演出:野田秀樹 美術:堀尾幸男 美術補:秋山光洋 照明:服部基・北澤真 衣裳:ひびのこづえ 美粧:柘植伊佐夫 音楽:原摩利彦 音響:中原楽 振付:井手茂太 映像:上田大樹 舞台監督:瀬﨑将孝 プロデューサー:鈴木弘之 出演: タスケテ(ファウ中途):阿部サダヲ メフィスト(光の天使/少女ジーンズ/ヒミコッチュウト):広瀬すず 窮理教授(ヒ巫女):深津絵里 ハーメルンの笛吹き男(清掃員ハーメルン):大倉孝一 ウーロン・チャー会長(ハ巫女):高田聖子 裏ヶ有助手(ウラガール):川上友里 ウーロン・デスマスク社長(社っ長さん/ハ巫女の弟):橋本さとし 表無助手(卵売り):野田秀樹 ファウスト(オーマイゴッド/ドクター骨伝道/占医術伝道師オーマイ後藤):橋爪功 長野助手/他:安東信助 請助手/他:大村わたる 助手/標本/他:近藤彩香 シラクーラ/他:白倉裕二 妊婦ミキガール/他:谷村実紀 助手/標本/他:田花遥 ジカンガカカリチョウ/他:中澤聖子 秘書ハーブ/他:中島多羅 助手/標本/他:八条院蔵人 助手/標本/他:引間文香 助手/標本/他:藤井颯太郎 秘書ミント/他:間瀬奈都美 ドクターエンカチョウ/他:的場祐太 ナレーター:MISAKI 清掃員ドーベルマン/他:森田真和 ドクターブッチョウヅラ/他:吉田朋弘 [スウィング]:横山千穂、菊沢将寄 イントロダクション: 正しくない科学に基づいた、正しくないSF(サイエンス・フェイクション)― 2026年、野田秀樹率いるNODA・MAPが2年ぶりの新作舞台を上演する。その名も、『華氏マイナス320°』。 作家 レイ・ブラッドベリが1953年に発表した『華氏451度』はディストピアSF小説だったが、この『華氏マイナス320°』なる戯曲は、野田曰く……「正しくない科学に基づいた、正しくないSF(サイエンス・フェイクション)」 ……だという。 舞台のはじまりは、とある化石の発掘現場。そこでは久しぶりにさまざまな化石の骨が次々と発掘されるものの、発掘チームは目もくれない――そう、彼らが捜しているのは、「謎の骨」なのだから――この「謎の骨」の「謎」をめぐって、物語は現代から中世、さらには古代をも往還していく。果たして「謎の骨」の正体とは……? その『華氏マイナス320°』に、前代未聞の豪華キャストが集結!! まずは、阿部サダヲ。その繊細かつ豊かな身体性を誇る演技で観客を魅了してやまない阿部が、本作でどんな姿を見せるのか。そして、広瀬すず。22年の「『Q』:A Night At The Kabuki」ロンドン公演で「彼女が舞台に出てくると、観客は目を離せない。」と評された広瀬。2作目の舞台出演に期待が高まる。さらに、深津絵里。97年の『キル』以来、野田作品に過去6作に出演。その数を見ても、野田がその表現力に絶大な信頼を寄せていることが分かる。 この3人に、大倉孝二、高田聖子、橋本さとしという、歴戦の経験に裏打ちされた比類なき猛者たちが絡み合う。さらに、説明不要の重鎮・橋爪功が登場。また、活躍目覚ましい川上友里がNODA・MAPに初出演。ここに野田秀樹を交えた9人の実力派俳優が一同に会する化学反応は絶対に見逃せない。さらに、野田作品には欠かせない16名のアンサンブルキャストが縦横無尽に時空をかけるSF(サイエンス・フェイクション)を彩っていく。 『華氏マイナス320°』は東京を皮切りに、北九州、大阪、さらには、英語タイトルを『-320°F』(読み:Minus Three Twenty Fahrenheit)として、7月にロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場で上演。「正しくない科学に基づいた、正しくないSF(サイエンス・フェイクション)」によって、野田が提示する新たな劇世界とは!? NODA・MAP第28回公演『華氏マイナス320°』をぜひ劇場でお楽しみください!! -------------------------------------------------------------------------------- ネタバレあり 舞台前方に向かって下がっている床、後方は傾斜がきついようです。後ろの壁は墨のよう なテカリがある黒。開演前から黒服のキャストたちが舞台上にいて地面に対して宝探しの ようなことをやっていました。物語がはじまるとそれが発掘調査ということがわかってき ます。恐竜の骨を発見!ということで組体操で恐竜骨化石を構築するのですが、これがう まい。その後も人の組み合わせによる表現があって面白い。これも全部井手さん振付? 台詞が多いのはいつもの野田地図。いつもはコミカルな物語が、途中でいつの間にか深刻 物語にすり替わっていくというイメージがあるのですが、今回は最初はさほどおかしくあ りません。舞台は手話で始まりました。手話者が前面、阿部サダヲがその後ろに立って発 声するという、「通常の手話通訳とは逆に手話が主体」との説明。これは珍しい!と思っ たのですが、後はさほど手話はでず。でも最後は劇伴が消えて全員の手話だけで終了。手 話は物語の途中で何度か出てくるのですが、それだけではあらすじも追えません。 劇中でタイムスリップが二度ほどあって、タイムトラベル物?ったらそうじゃなかった。 遺伝子(又は骨)がもつ古い記憶をたどっているだけで実際にトラベルはしていなかった らしい。とんでいくのはファウストのいる中世と卑弥呼のいる古代。どちらも中央集権国 家ができているようで。 過去の記憶を発掘して古代の超文明による新薬を探す、というのが序盤のモチーフ。 そして全体テーマは「天使」、当初天使は祝福される者のように描かれているのですが、 後半になると実は障害を持って生まれた者をさしているらしいことがわかってきます。 薬の試験にマウスが登場、殺されるだけのマウスを救うためにハメルーンの笛吹きが出現。 いつのまにかマウスと天使がだぶってきて、ハメルーンの笛吹きが天使=マウスを誘導し て救出、、と思ったら崖から落として殺してしまったり。 「天使病」という言い方も出てきて、、そして母親を診断するだけで生まれてくる子供の 障害が事前にわかるという。。ベターな人間同士をかけあわせてよりベターな人間だけを 創る世界。サイエンスフェイクションということで、AI,遺伝子診断、命の選別、いずれ もホットで痛いテーマばかり。華氏マイナス320度は液体窒素の温度で、卵子凍結するの に使うのだということを後で知りました。 メフィストに窮理教授が憑依するシーンが凄かった。中の人の広瀬すずが深津絵里に見え てきた。タスケテはずっと働きつづけ、よくもまああれだけ動けるものだと。ファウスト も普通にたくさんの役をこなして、中の人が80代とはとても思えません。 今回は言葉遊びはちょっと地味な気がしましたね。ファウスト・マウスト、メフィストは あくまでも(悪魔でも)天使、折衷案(セツアン)の善人、anger と angel は1文字しか違 わない、異天使・遺伝子、生死(精子)をかけて、etc. エンディングは劇伴流してアンサンブルで手話の合唱?から、劇伴とめて無音の状態に。 無音で大勢の手話で暗転となりました。かなり印象的。 今回テーマが重い+正解があまり存在しないのと、いろんなものが混ざりあう(卑弥呼、 ファウスト、バベル、ハメルーン、etc)のがすんなりつながっているとは限らないのが、 エンターテインメント成分を小さくしていたのかも?もっとも複雑なモチーフなのでもう 一度見ると見方がかわってくるかもですが。。 PR
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