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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
題名:こまつ座第157回公演『国語事件殺人辞典』 劇場:紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA 日時:2026年3月13日13:00-15:45(途中休憩あり) 料金:9500円 分類:演劇 座席:12列11番 劇団:こまつ座 作:井上ひさし 演出:大河内直子 出演: 筧 利夫 諏訪珠理 佐藤正宏 青山達三 池岡亮介 景山仁美 浦野真介 北原日菜乃 飯田邦博 西川 瑞 西村 聡 加藤 忍 清水 緑 解説: 旅人よ、ことばの聖なる巡礼よ――― 国語学者・花見万太郎(筧 利夫)は、外来語を極力廃し正しく美しい日本語のみを載せた国語辞典を作ろうと、6万語に及ぶ言葉を集めたカードと生活をともにしている。その愚直なまでのひたむきさに惹かれ弟子となった元編集者・山田青年(諏訪珠理)と国語辞典を作るべく、正しく美しい日本語を守るために放浪する。 しかし、その道のりは険しく、時に新しい時代の言葉の価値観に論破され、時に言葉を操ることもできなくなり、時に戸惑い、正しささえも砕けてしまいそうな壁にぶつかりながら、それでも正しく美しい日本語を守るために闘い続ける。その旅の果てに、万太郎がたどり着くのは…。 -------------------------------------------------------------------------------- 開幕はどこかの公園、花見万太郎行き倒れで始まり。そこから時間が巻き戻ります。 この公園はその後も時々出現。万太郎は市井の国語学者、日本語辞書を作らんとして 6万もの用語を収集。しかし実際に発行する段になって、出版社の陰謀?で著作権 及び著作人格権をまるっと学会の重鎮に奪われそうになり(偉い人の名前で出版しな いと売れない)、それを防いで用語集を抱えて逃げ出します。家に帰ると借金取り の大群、皆てんでに変な日本語を使うのでいちいち突っ込む、これが立て板に水で楽 しい。そこから日本語の乱れを正そうと元担当編集の弟子と一緒に諸国を遍歴するの です。旅先で今度は旅回りの役者や喫茶店の作家から、逆に突っ込まれて自信を失っ て行く。この突っ込みの方が説得力があって、日本語ってほんと融通無碍だなあと。 「とても」はかつては否定にしか使わなかったのに、いまでは肯定にも使う、言葉は 保守的、紙幣をさしても「お金」という、車は言葉は一緒だが、牛車、人力車、自動 車とさすものがかわる etc. この諸国漫遊は確かにドン・キホーテとサンチョパンサ を彷彿させてくれます。 万太郎役の筧さんがまるで宛書、立て板に水の語りに歌!「言語不当配列症」にかかっ た後の語りは神がかっていた。ある意味脈絡がない台詞をたくさん覚えて立て板に 水で語れるのは素晴らしい。そして主題歌?「お逃げよことば ことばよお逃げ。。」 と客席降りて歌ってくれるのです。一見の価値あり! 後半は言葉を質草にとる質屋で「いいえ」を質草にとられ、「いいえ」と言えなくなっ てしまう。大衆から「いいえ」を奪いイエスマンと化すことで、お上が大衆を容易に 支配してしまう。。現代もそんな状況じゃないかと思えてしまう。 素晴らしい役者陣でいろんなことを考えさせられてしまう舞台でした。 これは小沢昭一さんのために書かれた戯曲だそうで、初演を見てみたかった。。 PR
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